前回は水泳とランニングでどちらがより多くカロリーを消費するか比較しましたが、今回はランニングと自転車の比較です。元ネタは下記の動画です。
この動画をベースにランニングと自転車のどちらがより痩せやすいか考えてみましょう。
消費カロリーの測定条件
ランニングもバイクもどちらも研究室で厳密に消費カロリーを測定しています。
ただし、実際に1時間走ってそくていしたのではなく、最大酸素摂取量を評価するテスト(5〜6分ぐらい)を行い、そのデータから計算したようです。
計算値ではありますが、研究所でやっていることなので精度はよいと考えられます。
- 消費カロリーは呼吸から酸素消費量を測定して計算
- 最大酸素摂取量を評価するテストを実施
- 被験者はHeather(女性)とFraser(男性)
ランニングと自転車の消費カロリーの差
強度 | ランニング(kcal) | 自転車(kcal) |
差(kcal) |
|
---|---|---|---|---|
Fraser |
Zone2 |
1156 | 994 | 212 |
Heather | Zone4 かなりキツイ |
991 | 868 | 124 |
Fraserはこのテストで彼の最大酸素摂取量まで負荷を上げる前にテストが終わったようです。そのためFraserはZone2での消費カロリーとなっています。Heatherはどちらも出せそうな気がするのですがなぜかZone4での消費カロリーなっているようです。
いずれにせよ、自転車よりランニングの方が消費カロリーは多いです。
水泳とランニングよりも差が大きいですね。同じ努力ならランニングの方が1〜2割消費カロリーが多くなります。できるだけ効率よくカロリーを消費するならランニングの方が良さそうです。
ランニングの方が消費カロリーが多くなる理由ですが、自転車は体重を支える必要がないですし、上半身もランニングほど大きく動かしません。そのため、ランニングの方が下半身、上半身ともに使われる筋肉量が多いからだと考えられます。
ちなみに、水泳と自転車を比べた場合はありませんが、両者のランニングとの差か考えると、やはり下半身を多く使う自転車の方が消費カロリーが多くなりそうです。
ランニングのメリット・デメリット
- 誰でも手軽にできる
- 道具がほとんどいらない
- 場所や時間を自由に選ぶことができる
- 下半身への負担が大きくケガしやすい
- 体重が重い人はさらにケガのリスクが高くなる
- 上半身があまり鍛えられない
自転車のメリット・デメリット
- 誰でも手軽にできる
- 下半身への負担が少ない
- 体重が重くても安心
- エアロバイクだと「ながら運動」をやりやすい
- 自転車だと遠くまで行くことができ、気分転換によい
- 自転車やエアロバイクなど機材が必要
- 屋外だと落車や事故でケガをするリスクがある
- 上半身があまり鍛えられない
- 下り坂や速度を落とす時に足を止めることができるので、実際に体を動かしている時間が少なくなる場合がある
自転車とランニングどちらがダイエット向きか?
ダイエットする方の体重と今までの運動の状況によってオススメは変わってきます。
体重が重く、運動も全くしていない方
ランニングだとケガのリスクが高くなるので自転車の方が良いですが、外を走る場合はバランスを取ることが難しかったり、アップダウンがあると強度が高くなり過ぎたりします。ですので室内でエアロバイクが一番のオススメですね。
体重がそれほど重くなく、運動を全くしていない方
体脂肪率が30%前半ぐらいまでで、運動は全くしていない方も、やはり自転車の方がケガのリスクが少ないと思います。ランニングをしたい場合は非常にゆっくりペースから始める必要があります。ただ、ゆっくりペースだと消費カロリーが少なくなってしまうので結果的に自転車より効率が悪くなるでしょう。
体重がそれほど重くなく、運動はそれなりにしている方
太っていてそういう方は少ないと思いますが、そういう方はランニングでも自転車でも好みの方法をやればよいでしょう。消費カロリーだけ考えればランニングですね。
全ての方に共通して入れることですが、ランニングも自転車も上半身はあまり鍛えられません。上半身は筋トレをやって鍛えるようにしましょう。
この記事を書いておいて何ですが、私はダイエットする時の運動として筋トレを推奨しています。
私はトライアスロンが趣味なぐらい有酸素運動大好き人間ですが、有酸素運動は効率が悪く筋肉の増加もあまり見込めません。太りにくい体づくりという意味では筋トレの優先順位の方が高いです。
ですので「それ自体をやることが好きなら取り入れればよい」というのが私のスタンスです。好きでもないのにダイエット目的でやることはオススメしません。逆に好きなら積極的にやりましょう。運動は継続できて初めて意味があるので楽しめることが第一です。
ただし、筋トレもかならず組み合わせたいです。特に先ほども書きましたが上半身は必ず筋トレをしましょう。
- ランニングの方が自転車より消費カロリーが1〜2割多い
- 効率から考えるとランニングの方がダイエットによい
- 取り組みやすさでは自転車(特にエアロバイク)がよい
- 筋トレは必ず組み合わせたい(特に上半身)
今回の動画も海外のトライアスロンサイトの企画ですが、研究室で側定しているので精度も信頼できると思います。ランニングか自転車どちらをやろうか迷っている方は参考にしてみてください。
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