血液の流れはヒトが生きていくためには欠かせません。実際、多くの病気や痛みは血行不良が大きな原因となっています。だから、血液を運ぶ血管が傷む糖尿病は怖い病気なんですね。
その大切な血液の流れですが、座りがちで運動不足の現代人は間違いなく悪いです。それを解消するもっとも有効な手段は運動です。マッサージなどももといろん血行をよくしてくれますが、運動には適いません。運動は血流をよくするだけでなく様々なホルモンの分泌を促すことにもなります。
では、血行をよくするには筋トレと有酸素運動、どちらがオススメなのでしょうか?
毛細血管と筋肉
身体の隅々にまで血液を流すために毛細血管は身体中を取り巻いています。毛細血管がよく発達しているというのは血行の良さの一つの指標と考えることができるでしょう。
そんな毛細血管ですが、もちろん筋肉にもたくさんあります。しかし筋肉量と毛細血管の量が比例するのかというとそうでもありません。
基本的に筋肉中の毛細血管の数は筋繊維のタイプに依存します。持久力の強い遅筋線維は毛細血管が多く、パワーがあり太くなる速筋繊維はそれほど多くありません。
さらに、高強度のウェイトトレーニングのように大きな力が発揮するトレーニングばかりやっていると、筋繊維当たりの毛細血管の数は減少する傾向にあることが分かっています。力んだときに押しつぶされるのでしょうかね?理由はともかく毛細血管の数は増えないけど筋繊維は太くなるとう状態になります。
一方の有酸素運動では遅筋がおもに使われますから、毛細血管がよく発達することが分かっています。
つまり、筋肉ムキムキよりマラソンランナーの方が毛細血管はよく発達しているということになります。
少ししんどい有酸素運動がよい
筋肉の特性から考えると血行には有酸素運動の方がよさそうですね。また毛細血管を発達させるだけでなく、心肺機能・循環器系全般を良好な状態に保つという効果もありますしね。
一般的には有酸素運動は楽なレベルでやることが推奨されていますが、これは脂肪を使うことを重視したり、ケガをしないようにという意味があります。
ただ、毛細血管を増やすということにフォーカスする場合、一般的な有酸素運動よりも筋持久力をあげる筋トレ(例えば100回ぐらいできる負荷で限界までくり返すトレーニング)の方が効果があります。また、サーキットトレーニングも同じような効果があるそうです。
つまり、少し(かなりかも?)しんどいレベルの有酸素運動をすることが毛細血管の発達にはベストだといえそうですね。
ただ、先ほども書いたようにケガのリスクも高くなります。特にサーキットトレーニングは体重がある人には危険でしょう。ですので筋持久力を上げる筋トレか、エアロバイクなど関節への負担が少ない種目でインターバルトレーニングするなどの方がよいと思います。
しっかり有酸素運動をして冷え/コリ知らずの身体を目指しましょう♪
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