糖質制限は取り組みやすいダイエット方法ですし、糖尿病にもよいという理由でこのブログではオススメしています。
実はそれ以外にも生活の質を上げるという意味で炭水化物の摂取量を減らすべき理由があります。特に高齢になるほど対象となる人が増えてきます。
炭水化物不耐症とは
約3人に1人の割合で、炭水化物をうまく消化できない人が存在すると言われており、その症状を「炭水化物不耐症」と呼びます。
炭水化物不耐症という言葉は初めて聞く人が多いと思いますが、例えば牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人は多いと思います。これは牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が、大人になると分泌されなくなり消化不良によって起こる症状で「乳糖不耐症」と呼びます。
それと似たようなことが炭水化物にも起こるわけです。炭水化物不耐症の場合は消化酵素の問題ではなくインスリン抵抗症というインスリンに対する細胞の感度の問題から引き起こされます。
炭水化物不耐症の症状
では、具体的にどのような症状がでるかですが、代表的なものとしては次の様な症状が挙げられます。
- 肉体的な疲労感
朝だけという人や昼だけ、一日中という人もいる - 脳(精神)的な疲労感
心理的なモノではなく集中できないといった類の疲労 - 低血糖
イライラしやすい、気分や、食事を摂ると速やかに改善される - 腹部の膨満感
腸内ガスのほとんどは炭水化物からできる - 眠気
炭水化物を20〜30%含んだ食事を食べると眠くなる - 脂肪の蓄積と体重の増加
炭水化物が脂肪となってたまりやすい。 - 血中トリグリセライド(脂肪)の増加
- 高血圧
- 鬱状態
炭水化物はセロトニンの分泌を促し、気持ちが落ち込んだり眠気を誘ったりする
いかがでしょか?
特に太ってない人でも1〜5番の症状は当てはまる人が多いのではないでしょうか?2〜3個当てはまるようなら、今の食事の炭水化物の量は身体にとって多すぎるという疑いがあります。
原因と対策は?
主な原因は先天性のものだと言われていますが、それに加え炭水化物たっぷりの食事が多いライフスタイルが症状の悪化に拍車を掛けていると考えられています。
炭水化物不耐症そのものは病気ではなく体質になりますが、それを知らずに炭水化物をたくさん取り続けると生活の質が落ちるだけでなく糖尿病などの病気のきっかけにもなります。
また、大切なポイントは加齢によっても炭水化物に耐えられる能力は下がっていくということです。
若いときはうどん丼定食を食べても何ともなかったのに、40代ぐらいになると食後すごく眠気が出るようになった・・・とか、最近どうも疲労が抜けにくい・・・ということに心当たりがある人も多いのではないでしょうか?
実は僕もそんな感じで30代半ばぐらいから眠気や疲労感がよく出るようになってきましたが、糖質制限することでその症状がとても改善されました。
また、ダイエットに挑戦されたクライアントさんも、糖質制限になれると体調がよいと言う人が多いです。
こういった経験から、年を重ねるほどに炭水化物の摂取量は減らしていくことが健康のためにも生活の質を上げるためにも重要になってくると感じています。
とはいえ、炭水化物は美味しいので(苦笑)まったくゼロの生活も少し寂しいですね。でもご安心ください。あなたにとってベストな炭水化物の量を知る方法があります。
それについては次回に詳しく説明したいと思います。
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