「トレーニングは沢山やればやるほどよい」
と考えている人は多いです。トレーニング初心者だけでなく、それなりの経験者でもそう考えている方は多いですね。
ですが、これは100%間違いです。もともと体が頑丈な人の場合、かなりのレベルまでいけるかもしれませんが、多くの場合は途中で成績が伸び悩んだりケガをしたりして頭打ちになります。
ダイエットのためのトレーニングでももちろん同じです。ウェイトトレーニングであれ有酸素運動であれ、トレーニングをする場合は必ず頭に入れておいて欲しいことです。
体力は休んでいる時につく
見出しを見て「え?」と思うかもしれませんが、トレーニングは一言でいえば体を疲れさせることです。
疲れた体は休んでいるときに回復するわけですが、その時に前と全く同じように回復するのではなく、少しだけパワーアップして回復します。
次回また同じような状況になったときに、余裕を持って切り抜けられるように体は適応しようとするのですね。これは進化の過程で身につけた生き抜くための能力の一つだと思います。
だから、トレーニングしてレベルアップをするためには回復の時間がどうしても必要です。あまりに回復時間が短すぎると体の適応が追いつかないので、
- 疲労感が抜けない
- ケガをする
- 成績が下がってくる
- トレーニングでしっかり頑張れない
といった問題がでてきます。つまり「とにかく鍛えればいい」という考えで頑張るのは効率が悪いのです。
ただし、休みすぎもダメです。一定の期間、同じような刺激が入らなければ、体は「もうそのレベルを維持する必要はない」と判断して体力や筋力は衰えていきます。
生き残る為には無駄なエネルギーをできるだけ使わないようにすることが大切ですから、現在の活動量に最低限必要なレベルにまで下がろうとするわけですね。
最適な回復期間は?
そうなると、一体どれぐらい休むことが最適なのかという疑問が出てくると思います。
残念ながらこれは個人差(遺伝的な差、仕事の忙しさなどの社会的な差、ストレスの差)が大きいので一概には言えません。特にストレスは回復に大きな影響を及ぼします。
ですが、指標としては、ウェイトトレーニングの場合は48〜72時間ぐらいの休息を取ると十分に回復すると言われています。
有酸素運動に関しては僕自身の経験からすると週1〜2回の休息日を入れるのがよいと感じています。
ただし、どちらにもいえることですが、トレーニングでしっかりと頑張ることが前提です。
ウェイトトレーニングの場合は限界まで追い込んでください。そうして初めて48〜72時間休む意味がでてきます。
一方の有酸素運動の場合、負荷よりも毎日コツコツとトレーニングを継続することが頑張ることだと考えてください。負荷が小さくてもくり返すことでジワジワと疲労が蓄積していくので、定期的に回復日をつくって疲労をリセットするというイメージがよいと思います。週に2〜3回しか有酸素運動ができないなら、考える必要はありません。
ただし、一番大切なのはあなた自身の感覚です。どうも気分がのらない、とか調子が悪い、と感じるなら勇気を持って休むことが大切です。
そういう自己と向き合うことが大切なのですが難しいんですよね、これが(苦笑)
人間って不思議なもので「しんどいことは嫌い」なはずなのに、「どうせやるなら、しんどいけど頑張らねば」と考えてしまうんですよね。これを自分一人でコントロールするのはハッキリいいってかなり難しいです。強い自制心と客観的な判断力が必要になります。
そういう意味で、客観的にトレーニングの様子をみて判断してくれるコーチやトレーナーをつけることは大切です。
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