先日クライアントさんと
「筋肉どれぐらい欲しいですか?」
というネタで話をしている中で
「そもそもマッチョって何語なんですかね?」
という話題になりました。発音的にはマッスルの派生語のように思っていたのですが気になって調べてみると意外な意味が。日本人以外には使わない方がよいかもしれません。
日本での細マッチョを定義しよう
まず、日本ではマッチョというと筋肉がたくさんある人、ムキムキな人のことになると思います。「ムキムキ」の語源も気になりますが(笑)それはまた別の機会に。
さて、一般的な日本人の“マッチョ”の使い方を見ていると、マッチョのみで使う場合は
「体脂肪が多少あってもとにかく筋肉でデカイ」
というニュアンスが強く、細くて筋肉質な人、つまり
「体脂肪が少なく筋肥大もホドホドの人」
のことはマッチョとは呼ばず“細マッチョ”と呼んで区別されているようです。
僕の主観と周りの人の話を総合すると、一般的な日本人にはマッチョよりも細マッチョと呼ばれるカテゴリーの体型の方が人気があるように感じられますね。ちなみにGoogle先生の判断基準は次のようになってました。
細マッチョとマッチョで同じ画像も出てきていますが、特に両者とも2〜3列目の画像を見ると違いがようわかるのではないかと思います。マッチョはボディビルダーも含まれるようですね。僕の感覚でもこんなものかなと思います。
マッチョは否定的な言葉!
次は語源の方をみていいきましょう。
マッチョという言葉はもともとはスペイン語で綴りは macho となります。英語でも同じです。
その意味は「男らしい・男気のある」というように男性的なことを強調する意味となります。筋肉質でたくましい人という意味もあるようですが、基本的には体型ではなく価値観・考え方を意味する言葉のようです。
日本でのマッチョの使い方は少しズレた感じがしますが的外れでもないと思います。ニュアンス的にも「男気がある」といわれて悪い気がする日本人男性はいないのではないでしょうか?
ところが、欧米での macho とうい言葉のニュアンスは否定的なもので、映画などで訳される場合は「男らしい」ではなく「男尊女卑」とか「男性優位主義者」となることが多いそうです。欧米ではレディーファーストが重要な価値観ですから、その反対の意味になってしまいます。
ですから、欧米の男性に「細マッチョだね!」と言うと、ニュアンスとしては
「ガリガリで男尊女卑の男だね!」
と言っているように伝わるわけです。
とてもじゃないけど褒めているようには聞こえませんよね。
鍛えて筋肉質な男性ならこんなこと言われたら逆に怒ってもおかしくないです。
こう考えると細マッチョというのは日本人相手だけに使うようにしたほうが良さそうです。特に欧米の人と話をする機会がある人は注意しましょう。
欧米人の細マッチョはどういうべきか?
ついでと言っては何ですが、欧米人でマッチョな人にはどいうべきかも調べてみました。今のところ欧米人の友達はいませんが備えあれば憂いなしということで。
筋肉がよく発達している、たくましいという意味では
muscular
well built
となります。日本でよくいう“筋肉ムキムキ”というのは
ripped(俗語)
という方がしっくりくるかもしれません。Google画像検索で見る限りではボディビルダー的な体の少し手前ぐらいのような印象です。
あと細マッチョをイメージする言葉はいろいろ見つかったのですがニュアンスが微妙に違います。
athletic→スポーツ選手的な引き締まった体
toned→そこそこ引き締まった体、筋肉の線が見えるか見えないかぐらいの体型。
lean→筋肉があって細く締まった体
Google先生の判断はこちら。
日本人がイメージする細マッチョは toned もしくは athletic の選手がたくさん並んでいる写真ぐらいのイメージのような気がします。何故か toned は女性の画像が多いです。女性のスタイルに使うことが多いのでしょうか?
あと lean はmuscular との違いがあまりないような気もしますが、細マッチョとマッチョの中間ぐらいに見えます。
こうして並べて見ると、個人的には lean ぐらいの体が一番バランスがよいように感じます。あなたはいかがですか?
なにはともあれ、欧米人のいい体してる男性には「lean body」とか「muscular body」と言ってあげれば間違いないのではないでしょうか?
言葉が違うといろいろ面白いですね。ちょっとした豆知識でした。
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