先週の日曜日、北海道で開催されたアイアンマンジャパン北海道に参加してきました。
一般的には「アイアンマンって何?映画のやつ?」という方が多いと思いますがトライアスロンの一種です。
トライアスロンってよく「鉄人レース」と言われますが、これは昔ハワイで行われたトライアスロンの完走者のことをアイアンマンと呼んだのが始まりです。
そのときの大会の規格が現在はアイアンマンというシリーズ戦になっていて、スイム:3.8km、バイク:180.2km、ラン:42.2km、合計:226.2kmを一人で行う競技です。
プロでも9時間弱、最終の選手で17時間ほどかけてゴールします。まぁ、普通の人からすると想像を絶する距離ですよね。僕は今回12時間ちょっとでゴールしました。200位以内(1400人ぐらい参加)にも入れたので、少ない練習量の中でまずまずの結果かなぁと思ってます。
これはダイエットブログなので、今回はネタとして(?)アイアンマンでダイエット効果があるのか考えてみましょう。
どれぐらいのカロリーを消費するのか?
アイアンマンはほぼ100%有酸素運動の範囲に収まる強度の運動になります。そうでないと200kmも体力が持ちません。ですから競泳やマラソンなどの単独の競技と比べるとグッと強度が落ち速度も遅いです。
さて、運動強度というとMETsですが、トライアスロンの場合の一般的なMETsは次のように言われています。まぁ、個人差が大きいので大雑把なものと考えてください。
- スイム:10
- バイク:10
- ラン:11
これを元に今回の僕のタイムから消費カロリーを計算してみましょう。
METs | 時間 | 消費カロリー(kcal) | |
スイム | 10 | 1.1 | 681 |
バイク | 10 | 6.5 | 4027 |
ラン | 11 | 4.5 | 3067 |
合計 | 12.1 | 7775 |
上の表のように合計で7775kcalとなります。普通に生活している時の基礎代謝が2000kcalぐらいなので3〜4日分のカロリーを一気に消費することになりますね。
これを脂肪に換算すると1g=9kcalで計算して863gです。朝から晩まで頑張って運動しても「最大」で1kgも減りません。
上で「最大」と書いた理由は実際には脂肪が100%使われることは無いからです。
脂肪は以外と使われない!?
一般的に運動では糖質と脂質の両方が使われ、その比率は運動強度と個人差によって大きく変動しますがアイアンマンレベルの運動強度だと糖質:脂質=7:3程度が目安になります。
そすると、実際に使用される脂肪でまかなうカロリーは7775×0.3=2332kcalとなり、消費される脂肪は259gとなります。
12時間、226kmも有酸素運動してこの結果を「素晴らしい!」と感じるか「たったこれだけ?」と思うかは人それぞれですが、おそらく後者の感想を持つ人の方が多いのではないでしょうか?
アイアンマン直後に体重を量ると(今回は計り忘れていました)恐らく1〜2kgは体重が減っていると思いますがそれはほとんどが水分です。翌日の朝風呂のときにはきちんと体重を量ったのですが、ほぼスタート前と同じにもどってました。この計算結果からすると当然ですね。
もっとゆっくり走れば脂肪がたくさん燃えるのでは?
ちなみに歩行ぐらいの強度まで落とせば、糖質:脂質=3:7程度になるという研究結果を見たことがあります。その場合、METsは4〜6程度になり同じ時間の運動ならカロリー消費も半分ぐらいになってしまいます。
METs=5としてアイアンマンのタイムと同じ時間(12時間)運動したとすると3748kcal、脂肪の消費分は2623kcal、291gです。
残念ながら走ったときとほとんど変わらないという結果になってしまいます。
走ろうが歩こうが、有酸素運動による脂肪の消費量はこの程度ということですね。
この計算からすると、毎週アイアンマンレースに参加すれば1ヶ月で1kgダイエットできそうです。
改めて計算してみると(とっても適当な計算ですが・・・)有酸素運動は時間・労力に対する効果は低いと言わざるを得ませんね・・・
このブログでも何度も書いていますが、有酸素運動だけでダイエットを目指すのは本当に大変です。健康的な体づくりという意味で必須でやりたい運動ですが、「走れば痩せる」という単純な問題ではないことだけはしっかり頭に入れておきましょう。
やっぱり食事管理は必須です。
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