昨日はB3ダイエットのクライアントのKさんのトレーニングがありました。B3ダイエットを開始してちょうど1週間の段階です。体感的な状況を知りたかったので
「食事を糖質制限に切り替えて1週間になるけどどんな感じ?」
ときくと
「最近、食後に前よりも体が熱く感じるようになってきました。これも食事を変えたからでしょうか?」
という予想外(笑)の返事がきました。
こういうコメントをもらったのは初めてですが、理論的にはB3ダイエットの食事(糖質制限+タンパク質増)にかえると食事誘発体熱産生(DIT)が増えます。そうすると、糖質が多い食事と比べて食後に体温が上がりやすいことは確かです。
DITは食事を消化吸収するために必要なエネルギーのことで、タンパク質、糖質、脂質をそれぞれ単体で摂取した場合のDITは研究で判明しています。
具体的には摂取したエネルギーに対してタンパク質は約30%、糖質は約6%、脂質は約4%のエネルギーが消化に使われます。
これではわかりにくいので例を挙げると、タンパク質を100kcal摂ると30kcal、糖質を100gとると6kcalがエネルギーとして使われるということです。
こうみるとタンパク質が桁違いエネルギーを消費することがわかります。
ただ、現実的には食事ではいろいろな栄養素を一度に食べるのでこれほど単純なことにはなりません。また同じタンパク質といっても肉とプロテインを食べるのではかなり違うと思います。あくまで上記の結果は研究室の実験データですからね。
ですので、一般的にDITの差が体感できるレベルで変わるのかというと微妙なところです。しかし、今まで糖質過多でタンパク質が少ない食事になれていた場合、糖質制限食でその差を感じ取れる可能性は十分にあると思います。人の感覚は「差」には敏感ですからね。
何はともあれ「熱く感じる」ということは代謝が上がっているといえるので、ダイエットには好都合の変化です。
また、この話を拡大解釈すると、冷え症で悩む人はタンパク質の摂取を多くすると改善する可能性があるかもしれませんね。特に女性はダイエットを意識して肉類の摂取を控えている場合が多いので試してみる価値はあるかもしれません。
もし試した方がいらっしゃったら是非結果を教えてくださいね。
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