このブログでは「筋肉を鍛える」ことを推奨しています。
とはいえ、闇雲に筋トレをするのではなく、やはり必要最低限の知識は身につけて、賢く効率よくトレーニングして欲しいと思います。
トレーニングの説明を聞いても、筋肉の基礎知識がないと意味が良くわからないということもありますからね。
今回はまず最も基本的な筋肉の種類について解説したいと思います。
筋肉の種類
筋肉と一口に言っても、すべて同じではなく色々な分類方法があります。
そのなかで、ここでは筋繊維の生理的な特徴という切り口で分類してみましょう。
筋繊維には現在分かっているだけで7種類あることが分かっています。
まず、「遅筋線維」と「速筋繊維」という大きな分類があり、その中でさらに遅筋線維は2種類、速筋繊維は5種類に分類できます。
とはいえ、そんなに細かいことまで覚えておく必要はありませ。
まずは「遅筋線維」と「速筋繊維」という2種類に大きく分けられるんだと覚えておいていただければOKです。
遅筋線維の特徴
遅筋線維は収縮速度が遅く、出せる力も小さいです。その代わり長時間動き続けることができます。
スポーツで言うならマラソンなどの持久系の運動で活躍する筋肉です。
もちろんスポーツ以外でも普通に僕たちが立ったり座ったりしているだけでも常に働き続けています。主に姿勢維持で活躍する筋肉と言えます。
この筋肉はミオグロビン、チトクロームという酸素を筋繊維中に取り込むタンパク質をたくさん含んでいます。そして、このタンパク質の色が赤いので筋繊維も赤く見えます。
魚を例に出だすとわかりやすいですが、マグロの身って赤いですよね。24時間泳ぎっぱなしのマグロは持久力が必要なので遅筋線維が発達しているから赤身なのです。これで一発で覚えられますよね。
速筋繊維の特徴
速筋繊維は収縮速度が速く、力も大きいです。そのかわりすぐにバテて動けなくなります。
スポーツでいうなら100m走や走り幅跳びなど瞬発力が必要な運動で活躍する筋肉です。
日常生活では、子供を抱き上げるときや、とっさに動くときなど緊急時に活躍する筋肉です。緊急時しか使わないのでスタミナはないですが力やスピードはあるわけです。
この筋肉はミオグロビンやチトクロームがとても少ないので筋繊維は白っぽく見えます。
魚で言うと鯛やヒラメなどの近海魚は白身ですよね。近海魚は普段は珊瑚や岩場などをのんびり泳いでいますが、外敵が来たときなどは驚くべき速さで泳ぎますよね。
そういうライフスタイでは瞬発力が必要なので速筋繊維の比率が多く白身なわけです。
あなたの筋肉は何色?
少し筋トレやスポーツのことを学ぶと、スプリンターは速筋繊維が多く、マラソンランナーは遅筋線維が多いという話を聞くと思います。
そうすると、魚のように白身の人と赤身の人がいるかのように思うかもしれません。自分はどっちの色だろうなんて想像してしまいますね。
しかし、実際には人間の場合はほとんどの筋肉が遅筋50%、速筋50%の比率で構成されています。それも明確に分かれるのではなく筋肉中に均等に分布してるので、筋肉全体としてみるとピンク色になります。
スポーツやウェイトトレーニングでよく鍛えている場合、速筋と遅筋のバランスがもっと変わってきますが、普通に生活している人は基本的にピンク色だと思っておいて良いでしょう。
また筋肥大するのは主に速筋繊維にになります。遅筋線維はそれほど肥大しません。トレーニングでいうと有酸素運動は遅筋線維を鍛える運動で、筋トレは速筋繊維を鍛える運動になります。これも覚えておくと良いと思います。
ちなみに、ボディビルダーは通常に比べてかなり速筋繊維が発達していることになるので、ひょっとすると白身に近い筋肉じゃないかと思っているのですがどうでしょうね?
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