前回は大胸筋を鍛えてもバストアップになることは無いということを書きました。
でもすこしでも何とかしたいという場合、どうすれば良いのでしょうか?
今回はそこを考えてみます。
バストが垂れる原因は・・・
前回の記事にも書きましたが、加齢と共にバストが垂れてくる原因は大きく2つあると言われています。
- バストを覆っている表皮が伸びてくる
- クーパー靱帯という乳房をつり下げている靱帯が伸びる
クーパー靱帯とは、バスト内の乳腺・脂肪組織と表皮・筋肉を連結している繊維組織のことです。これが激しい運動や加齢によって伸びたり切れたりすることで支えがなくなりバストが下がってくるというわけです。
理屈としては納得できるのですが、「靱帯がそんなに簡単に切れるものなのか?」という疑問も若干残ります。そもそもクーパー靱帯が付着している土台は皮膚です。靱帯と皮膚、どっちが伸びやすいかと言えば当然皮膚です。
ですから、バストを覆っている表皮が伸びることの方が支配的な原因だと考えるほうが妥当だと思います。
ただ、いずれにせよ伸びた皮膚も靱帯も再び縮める方法はありません。防ぐ対策としては、しっかりブラジャーをしてバストの重さで表皮が引っぱられることをできるだけ防ぐことが一番でしょう。
バストを引き上げるキーとなるのは肩甲骨
伸びてしまった皮膚はともかくとして、すこしでもバストは引き上げたいものですが・・・
残念ながらバストを直接上に引き上げる筋肉は存在しません。大胸筋も引き上げる方向には何の役にも立たないです。
しかし、間接的に引き上げる方法はあります。
バストの表皮を上に辿っていくと鎖骨や肩につながっています。ということは、鎖骨や肩の位置によってはバストを引き上げることが可能になってきます。そのときにキーとなるのが肩甲骨です。
まず、肩をすくめてみてください。
思いっきりですよ。
そうすると、肩甲骨が上に引き上げられますが、同時に肩も前にでて胸が縮まりますよね。こうなるとバスト上部の皮膚はたるむことになりますからバストの位置が下がることになります。
といういことは、その逆の動きをする、つまり肩甲骨を引き下げれば、自然と肩も後ろに下がりバストを引き上げる姿勢になります。肩甲骨を背中に寄せて胸を張る姿勢ではないです。
言葉では簡単に言えますが、実際に肩甲骨を引き下げる動きができない人も多いと思います。水泳など肩を良く動かす運動をやっている人ならすぐにできますが、運動不足で肩甲骨が固まっている人はなかなか大変です。
猫背気味で肩が前に出ている人は、この動きができて巻き肩が改善すればバストをいくらかは引き上げることができます。すでに姿勢がよいひとにはほとんど効果は無いと思いますが・・・
ラットプルダウンがベストです
さて、ではどうやって巻き肩を改善するかですが、幸いなことにそれにドンピシャなウェイトトレーニングがあります。
それがラットプルダウンと呼ばれる種目です。ジムに行けば必ずあるマシンです。
ラットプルダウンのやり方にはいくつかの種類がありますが、ここでオススメなのは首の後ろにバーを下げてくるビハインドネックプルダウンです。この種目では肩甲骨を引き下げる筋肉(下部僧帽筋、下部前鋸筋、広背筋)を効果的に鍛える事ができます。
やるときに大切なことは、バーを引き下げるときに肩を絶対に上げないことです。腕でバーを引き下げようとするとそうなりやすいです。
腕ではなく肩甲骨から引き下げるイメージで行います。
正しくできるとバーを引き切ったときに、自然と胸が開く姿勢になることを感じられると思います。
動きが難しい種目ですが、巻き肩改善とバストアップを狙うなら是非取り組んでみてください。
最初はうまくできないと思うので、トレーナーの人に教えてもらいながらやることをオススメします!
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