先日、パーソナルトレーニングを初めて2週間ほどになる方から頭痛に関する相談を受けました。
話を聞くと、トレーニング中に頭痛がすることがあり、ひどいと数日間頭痛が残るということでした。
今回はそれを解決するために姿勢と首回りの筋肉に対策をしました。その内容を自分の防備録も兼ねてまとめてました。
頭痛の原因はいろいろあり、中には重大な疾患の可能性もあります。特に40代以降の場合はまずは病院で検査して血管などに異常がないかチェックしましょう。
そこで何もなければ緊張性の頭痛である可能性が高いので、この記事にあるように、姿勢を変えたり首回りの筋肉のケアをすることで改善される可能性があります。
状況の把握と原因の推定
まずは、状況の把握です。体の状態としては次のようになっていました。
- 20代前半の女性で運動経験はほぼなし
- ストレートネック(頚椎のカーブが少ない)
- 頭の前方への移動量が大きい(アゴを突き出したような姿勢)
そもそもこういう姿勢だと後頭下筋群と胸鎖乳突筋の緊張が強くなり頭痛が出やい状態です。ですので、頭痛が出ること自体は驚かなかったのですが、そのきっかけがトレーニング中となるのは困ります。
どの種目で頭痛がでるのか調べてみると、どうやら下半身の種目(レッグエクステンションとレッグカール)で出やすく、とくにレッグカールは一番頭痛がでる確率が高いようでした。
私のスタジオの設備ではレッグカールはインクラインベンチにうつ伏せに寝そべってやってもらうのですが、頭の位置が胴体より低くなり、頭に血がたまりやすい状態になります。
それに加えて、首の伸展(アゴが上がった姿勢、立った状態での天井を向く姿勢)が強くなりがちで、胸鎖乳突筋や後頭下筋群の緊張も強くなります。
そうなると頭の血流が悪化したり、トリガーポイントが活性化して頭痛がでたりしてもおかしくありません。
具体的な対策
原因は推定できたので、次は対策です。
単純にアゴを引いてレッグカールをしてもらえば、首回りの負担は減ります。しかし今回はうつ伏せの姿勢自体がよくないと判断し、下半身の種目を立って行えるスクワットに切り替えることにしました。もともとスクワットに切り替えるつもりだったのでそのタイミングを早めただけです。
それにくわえて毎回トレーニング後に首を中心に整体をして後頭下筋や胸鎖乳突筋を念入りに弛めるようにしました。
対策の効果は?
今のところ頭痛はおさまり、普通にトレーニングができています。
スクワットも重量が増えてくると首回りの力みが強くなる可能性があるので注意は必要だと思いますが、首回りのケアをしっかりしていれば大丈夫だろうと踏んでいます。
- 頭痛が出るときは姿勢をかえるとよくなることがある
頭の位置が低くかったり、首の伸展が大きいフォームになっているなら要改善。 - 首回りに力みがないかチェックしてみよう
噛みしめたり、肩をすくめるクセも頭痛の原因になることがあります。
やっぱり、痛みがでると運動したくなくなりますよね。少しのフォームを変えたり、力みをとるだけでよくなることもあるので、痛みが出る方は色々試してみてください。
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