理系ダイエット〜理屈と計算で合理的にダイエット!でも一番大事なことは気合いです(笑)

前回は糖質(炭水化物)って必要ないのでは?ということを書きました。

ですが、そういうことを言うと多くの人がこんな反論をします。

「脳の唯一のエネルギー源は糖質。糖質を取らないと脳がうまく働かなくなる」

これって本当なのでしょうか?

スポンサードリンク

お腹が減ると集中力は増えなきゃおかしい!

生理学的な話の前に、まずは一昔前の狩猟生活中心だった頃を考えてみましょう。理屈よりもまずは現実です。

その時代にはコンビニなんてありませんから、お腹が空いてもすぐに食べ物にありつける可能性は低いでしょう。頑張って体と脳をフル回転して食べ物を探さなければなりませんよね。

そんな状況なのに、糖質をとらなければブドウ糖がなくなって脳が働かなくなる…なんて言ってたら食べ物にありつけると思いますか?そんなことでは私達のご先祖様は厳しい狩猟生活時代を生き残れたとは思えません。むしろ空腹になれば集中力が増し体が活発になるぐらいでないとおかしいのではないでしょうか?

「食べなきゃ力が出ない」では生き残れません。昔は「食べるために力を出す」必要があったのですから。ここ100年足らずの話ですよ、いつでも食べ物を食べられるような時代になったのは。

脳のエネルギーは糖質だけというのは間違い

現実的に考えると「糖質を食べないと脳が働かない」説はおかしいという結論になりましたが、生理学的にはどうなのでしょうか?

そもそも、なぜ脳はブドウ糖しか使えないと言われるのかというと、体から脳に行く血管に関門があり分子量が大きい脂肪酸(脂肪がエネルギーとして使われる形になったもの)は通過することができないからです。分子量が小さいブドウ糖はすんなり通ることができます。

ところが、実は脂肪酸からつくられるケトン体という物質はこの関門を通ることができ、脳のエネルギー源となります。間接的ではありますが脂肪も脳のエネルギー源となるわけです。ただし脳が100%ケトン体で機能するかというとそうでもないようで、研究結果では脳のエネルギーの70〜80%まではケトン体でまかなえるということがわかっています。

じゃぁ残りの20%はブドウ糖が必要になるということになりますが、肝臓の糖新生によってアミノ酸(タンパク質)からブドウ糖を合成できるということをお忘れなく。

まとめるとケトン体と糖新生によるブドウ糖によって脳の働きは十分にカバーできるといえます。実際にケトン体主体で脳が働いたほうが集中力が増すという人もいます。

これで脳に関しては糖質なしでも大丈夫ということがわかりました。

では体の他の器官はどうなのでしょう?

つづきは次回に!

にほんブログ村 ダイエットブログへ
にほんブログ村
スポンサードリンク

コメント

  1. どこかで見たのですが、
    体を動かすためには糖質が必要で、
    糖新生などで体の中で作られる糖質だけではたりず、
    また、糖質をとらないと体にいろいろな害が出るというものを見ました。
    それで、昔の人は食べ物から大量の炭水化物を取って補っていたとも聞きました。
    それらを否定するような、
    糖質は必要ないという体のメカニズムがわかっているのでしたら
    知りたいです。
    糖質なしで動けなかったら生き残れなかったから糖質は必要ないのだ、
    という推測をされていますが

    • >匿名さん

      糖質が必要ないという根拠は糖新生ですね。
      糖新生だけで最低限はまかなえるという考えのもとで書いた記事です。

      ですので、

      「糖新生などで体の中で作られる糖質だけではたりず」

      という話はとても興味深い。
      糖新生では1日に50〜60g程度のブドウ糖を合成できたと思うのですが、それ以上に糖質が必要だということですね。
      数字の根拠があるなら是非知りたいです。
      どこで見たのか覚えてらっしゃらないようですが、可能なら思い当たるソースを教えて頂きたいです。

      また昔の人が大量に炭水化物を摂っていたというのは「昔」がいつの時代の話なのか、「大量に」というのが具体的に何グラムなのか気になります。
      今のように豊富に炭水化物を食べられる環境というのはかなり珍しい状態だと思いますので。

      「いろいろな害」という意味では長期間の厳格な糖質制限はホルモンバンスの崩れや肝臓への負担増が考えらネガティブな研究結果も出ています。
      この記事ではそのあたりについては触れていないのでよくないですね。
      長期間の糖質制限のネガティブな部分もまた記事にしていこうと思います。

  2. ソースがわからず、記憶を頼りにしますと
    (いい加減かも知れません。すいません)
    ケトン体とかいうものを使うほかにも、
    さらに糖質が50グラムかそこら必要で、
    もっとよく働くためには150グラムくらいあったほうがいいのだそうです。
    (数字の根拠は忘れました)

    人間は脳が大きく、大量に脳が糖質を使うため、
    効率の悪い、たんぱく質から糖質を作るだけで補うのは無理だとか。
    だから低糖質な食生活では生きられなかっただろう、
    という、つまり推測になると思います。事実とは言い切れないかもしれません。
    効率が悪いとなぜ補えないのか、
    糖新生で作られた量では足りないのかどうかは書いてなかった気がします。

    • >匿名さん
      なるほど、そういう話ですか。

      確かに糖新生は効率が悪く肝臓に負担をかけるのは確かです。
      ブドウ糖が150g必要ならそれだけでは足らなくなると思います。

      脳の消費カロリーは一般的には全消費カロリーの20%程度と言われているので1日2000kcalとして400kcalです。
      ブドウ糖1gで4kcalなので必要量は100g程度。

      一方、絶食時や糖質制限時はケトン体が全エネルギーの70%ぐらいになるそうなので、その際に必要な糖質量は30gで足りる計算になり糖新生で十分補えると思います。
      糖質が50gぐらい必要というのもこのあたりの数字が根拠かなと思います。

      一方、150gの糖質ならエネルギーは600kcal。
      それだけ糖質をとるとケトン体はエネルギーとして使わなくなるので、これがそのまま脳のエネルギーになると考えられますね。
      一方、糖質制限状態では糖新生の上限(50〜60g)がボトルネックとなって脳が使えるエネルギーは400〜500kcal以上に上げることは難しそうです。

      エネルギーをたくさん与えれば脳がよく働くとすれば、確かに多くの糖質をとるのがベターだと考えられ、この方のおっしゃることは的外れではないように思えます。

      ただ、エネルギーを沢山与えれば脳がよく働くのかは疑問です。
      もしそうだとすると逆に頭を沢山使えばエネルギー消費が増え、座ってガンガン甘いモノを食べても脳を使っていれば太らないという話になるように思えます。

      経験的には空腹状態(例えば朝)の方が頭がよく働く気がしますし、糖質制限をしてケトーシス状態になると、頭がボーッとするどころか昼間の眠気が全くなくなり、むしろ調子がよい感じでした。
      ケトン体を脳のエネルギーとして使うことにたいして否定的な見解も見たことがありません。

      もっと詳細に議論するためには脳と消費エネルギーの関係やそもそも「頭を使う」というのが生理学的にどういうことなのかをもっと深掘りする必要がありそうです。

      現時点での私の意見としては、糖質制限でケトン体を使う状態でも一般的に必要とされるエネルギー量は十分供給でき、十分な判断力・思考力もあり生きていけると考えます。

この記事にはコメントできません。