理系ダイエット〜理屈と計算で合理的にダイエット!でも一番大事なことは気合いです(笑)

その1では食べ物のカロリーの算出方法のいい加減さを書きました。

今回は、それとは別に「人や動物は食べた物以上の栄養素を生み出すことが出来る」ということについて書いてみたいと思います。

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なぜ牛は草だけ食べて育つのか?

人や動物の体の仕組みはとても複雑です。ですが、僕たちはそれを機械のように単純なもののように考えがちです。だから、

食べた物に含まれる栄養素が体に吸収され、含まれていない栄養素は無いのだから吸収されるない。

と考えることに何の疑問もでないのではないでしょうか?

でも、実際には人や動物の体はそんなに単純なものではなく、腸内環境が適切に整えばいろいろな栄養素を生み出す能力を備えています。

例えば、野生の牛は草しか食べません。しかし、何百kgもの体重になります。

それぐらい牧草には栄養素が沢山含まれているのでしょうか?
だったら人も牧草を食べれば大きくなれそうですがそんな話は全く出て来ませんね。美味しくないからでしょうか?(笑)

そもそも一般的に草の細胞は7割が水分です。そして残りの3割のうち半分程度はセルロース(食物繊維の一種)になりますが、実はセルロースを分解できる消化酵素を持つ動物は存在しません。昆虫でさえもです。

つまり、草はほとんどは消化吸収できない、つまりカロリーゼロに近い食べ物なわけです。それであんな巨体になるのはカロリー理論では説明できません。

実はこれを解く鍵がバクテリアになります。

牛は胃を4つ持っていて、最初の3つの胃には胃酸が分泌されずバクテリアが大量に住み着いています。まず、食べた草はこの3つの胃を通る段階でバクテリアに分解されてブドウ糖になり、そのブドウ糖を発酵させてアミノ酸・脂肪酸を作ります。
そして、その混合物が4番目の胃で消化され胃腸に吸収されます。

このようにバクテリアの働きによってほとんどカロリーゼロの食べ物がカロリー豊富な食べ物に変わってしまうわけです。動物の体ってすごいですね。

人ではどうか?

でも、これは牛の話。人には胃が4つもありません。ですから牛のようなことはできませんが、大腸にはたくさんのバクテリアが住み着いています。いわゆる腸内細菌というやつですね。

この腸内細菌も働き者でビタミンKは必要十分な量を作り出していますし、ビタミンB群もいくつかは腸内細菌が作り出しています。さらに注目すべきは短鎖脂肪酸も作り出しているということ。

人間の腸内細菌の働きは優秀で、粉末にしたセルロースなら100%ちかく分解できるといわれています。青汁を飲むだけで生きているという人の話がありますが、それはウソではなく十分あり得る話なんですね。

このセルロースから作り出されるエネルギーは腸内細菌の状態により変わるので0〜2kcal/g程度と考えられていますが、腸内細菌状況によってはもっとエネルギーを作り出している可能性もあります。ちなみにイモやご飯に含まれるデンプンのエネルギーは4kcal/gです。

一般的には食物繊維はカロリーゼロと言われていますが、食べ方や腸内細菌の状況によってはカロリーが結構ある食べもになります。太るほどのことはないと思いますが、食物繊維だからといって安心はできないとも言えますね。また、太りやすい体質の人はひょとすると腸内細菌によるセルロースの分解も盛んかもしれません(まったく根拠は無いです)。

※ちなみに成分表の炭水化物は糖質+食物繊維です。ですから食品のカロリーの数字には食物繊維も含まれています。問題はエネルギー換算係数にバクテリアによる発酵によって得られるエネルギーが考慮されているかということいなりますが・・・燃やした熱量を基準にしている時点で当てにはならないですね。

2回に分けてカロリーというものについて詳しく考えてきました。

これらの話を踏まえてカロリー計算にどう向き合うべきかを次回に書きたいと思います。

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