理系ダイエット〜理屈と計算で合理的にダイエット!でも一番大事なことは気合いです(笑)

お腹や二の腕がたるむ原因となる皮下脂肪は何かと嫌われ者です。

しかし、皮下脂肪を構成する白色脂肪細胞は、単にエネルギーの貯蔵庫となるだけでなく多くの役割があり、体には無くてはならない細胞です。今回はそこを詳しく説明していきたいと思います。

これを読めば脂肪に対する偏見が少し良くなるかもしれません。

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白色脂肪細胞の働き

白色脂肪細胞の主な働きをまとめると次の様になります。

  1. 体のエネルギーの管理
    血液中の余分な脂質や糖質を中性脂肪に変えて保管
    エネルギー不足の時には蓄えた脂肪をエネルギーとして供給
  2. 体温維持のための断熱作用
  3. 内臓の位置を保つ
    痩せている人は胃下垂の人が多いことが分かっており、脂肪細胞の少なさも原因の一つと言われています。
  4. エストロゲン(女性ホルモン)の変換
    エストロゲンの前駆体(働きが抑えられた状態の物質)をエストロゲンに変換します
  5. アディポサイトカインの分泌
    善玉:アディポネクチン・レプチン
    悪玉:TNF-α・PAI-1・MCP-1・アンジオテンシンⅡ

意外といろいろあると思いませんか?とくにアディポサイトカインの分泌というのは聞き慣れない言葉だと思いますが、健康と密接に関わっている大切な機能です。

1〜3は説明しなくても分かると思うので、のこりの4と5を詳しく見ていきましょう。

女性ホルモンと脂肪の関係

4のエストロゲンの変換は体脂肪が落ちると生理が止まることと密接に関係しています。

ダイエットやスポーツで体脂肪が少なくなると、エストロゲン前駆体がエストロゲンに変換される量が減ってしまうことになるのです。その結果として女性ホルモンの量が少なくなり生理も正しくこなくなるというわけです。

エネルギーの蓄え(脂肪)が減ると自動的に女性ホルモンの分泌が少なくなり妊娠しない体になるというのは母体と胎児の両方を守るためのよくできたシステムですね。

 肥満が健康に悪い理由はアディポサイトカインで説明できる

5のアディポサイトカインですが、これは脂肪細胞から分泌される生理活性タンパク質の総称です。難しい言葉ですが、ようは体の機能を調整するタンパク質を分泌するということです。

まずは善玉から。

レプチン食欲の抑制や熱産生(代謝を上げる)作用があり、レプチンの分泌が空腹感や食べ過ぎの鍵を握っているともいえ、太らないためにはとても大切なタンパク質です。

もう一つ善玉に上げられているアディポネクチン

  • 筋肉への糖質の取り込みの促進
  • 脂肪酸の燃焼
  • インスリン感受性の向上
  • 動脈硬化の抑制
  • 心筋肥大の抑制
  • 抗炎症作用

などいろいろな作用がありますが、基本的には脂肪を貯め込みにくく健康的になる方向に体に作用します。

一方の悪玉の方ですが、これは次の様な働きがあります。

TNF-α:免疫系の炎症を引き起こすとともに、インスリンの働きを悪化させ糖尿病発症に関わる

PAI-1:血液を固めて血栓を作り出す。

MCP-1:免疫系の炎症を引き起こすとともに、遊離脂肪酸が脂肪組織や血液中に増え、動脈硬化の発症や悪化に関与すると考えられている

アンジオテンシンⅡ:血圧を上げる作用があり、高血圧症の原因となる。

ここで重要なポイントは脂肪を貯め込み脂肪細胞が肥大すると善玉の分泌量が下がり、悪玉の分泌量が増えるということです。

逆に脂肪細胞が貯め込む脂肪が少なければ善玉の方が沢山分泌されるようになります。

特に悪玉の分泌は内臓脂肪が肥大したときに多くなると言われています。だから内臓脂肪型の肥満は生活習慣病に悪いというわけですね。

ここでは説明の便宜上、アディポサイトカインを善玉・悪玉と分けましたが、本来は善悪などはなくどちらも体に必要なモノです。

たとえば、高血圧を引き起こすアンジオテンシンⅡを例にしてみましょう。

細胞が生きていくためには、血液中から酸素や栄養分を取り込む必要があります。だから、白色脂肪細胞が末端の細胞まで血液を届けるために、アンジオテンシンⅡは分泌して血圧を上げるのは自然なことです。

問題は脂肪細胞が肥大してパンパンになってきたときです。そのままでは血圧が足らず末端の細胞が酸欠になってしまいます。しかたないので追加でアンジオテンシンⅡを分泌して何とかしようと頑張るわけです。その結果が全身の血圧にまで影響して高血圧症となってしまうのです。

他のアディポサイトカインも同じようなもので本来は善で悪でもありませんが、肥満になると悪玉のように見えるわけです。

ですから、容姿より何よりまずは健康のためにも内臓脂肪を減らすことは大切になってきます。

幸いなことに、ダイエットをすれば皮下脂肪より先に内臓脂肪の方が減っていきます。ですから健康を取り戻すだけのダイエットは容姿を変えるダイエットよりもずっと取り組みやすいです。

いかがだったでしょうか?

脂肪細胞も意外と頑張っているということがわかったと思います。そして、肥満は脂肪細胞を頑張らせすぎているという側面もあります。脂肪細胞をゴキゲンにしてあげるためにもダイエットは大切ですよ。

 

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